BSF
森の木ファームでは南あわじ市が取り組んだ小さな資源循環プロジェクトに協力し、5年前よりアメリカミズアブ(BSF)の飼育繁殖に取り組んできました。
これは、南あわじ市の食品廃棄物を活用し、地元の養殖魚の餌とする資源循環を生み出す取り組みです。
まだ養殖魚の餌にできるような規模でBSFを飼育する体制はできていませんが、少しでもBSFの商業養殖の実現に近づけるよう、生体での販売に取り組むことにしました。
BSFの商業養殖はとても難しい!森の木ファームの場合は成虫にまでは成長するのですが、その後の産卵率や孵化率がとても低く、繁殖サイクルを確立するまでに4年を要しました。
えさの量、種類、水分量、室温、湿度、光量、産卵トラップの形状、誘引剤、孵化器の形状などを試行錯誤しながら探ってきました。
当初は家庭から出た生ごみの減量をアブでできないかという問題意識があったのですが、日本ではそのような育て方をした幼虫を飼料とすることはできないことが分かりました。
現在は小鳥の餌と森の木ファームから出た椎茸廃棄物を与えて育てていますが、他にも地元産の玉ねぎやレタスなど、様々な農業残渣の再資源化につなげたいと思います。
また、森の木ファームは障がい者がはたらく椎茸工場です。
福祉は税金によって支えられていますが、私たちはこの取り組みを通して、障がい者が社会を支える一つのモデルをつくりたいと思っています。